KLZD

"The book kindled my interest."

MENU

snowdropで歌われるあなたとは誰なのか?

◆聞こえてくる老夫婦の会話

ドトールで読書しながらお茶をしてると、近くの席の老夫婦が議論をしてる。

「庭にあるあの白い花は何だっけ?こじんまりしたあれは」

「どれのことですか?」

「あれだよ、あの…」

「あぁスノードロップだ、やっと思い出した」

◆snowdrop

スノードロップが花の名前だったこと知りませんでした、恥ずかしい限り。

ラルクの曲名で知るばかりで、ただただ降雪を言い換えたものとばかり。

おのずと思う。

○どんな花なのか?

○ほかにも花の名前と気づかず聞き流してる曲名などがあるのではないか?

 

ひとまずwikipediaを検索する。

スノードロップ - Wikipedia

f:id:rsko:20140429012405j:plain

1月1日などの誕生花である。花言葉は「希望、慰め、逆境のなかの希望、恋の最初のまなざし」 人への贈り物にすると「あなたの死を望みます」という意味に変わるので注意が必要である。 

最後の不吉な意味は、英国において色が死装束を連想させることから死の象徴として扱われているためらしい。

一方で希望を表し、もう一方でそれを絶つようなアンビバレントな意味をもつのが興味深い。

 

ところで上記のようにラルクの曲名にsnowdropがある。

最近よくラルクを聴く。中学生以来久々に聴いている。その当時、クラスの女の子はみんなhydeが好きだった。あとはGLAYのteruが双璧だった。

それはともかく、もう何十回もsnowdropを耳にしてるのに歌詞を気にしたことが無かった。

ただなんとなく冬の曲であり、登場人物が二人いるなぁ程度の認識に過ぎなかったけれど、どこか物悲しさの中にあるとは感じてた。

 

◆解釈?

歌詞を見たら、解釈をしたくなってしまうのは多分ヒトの性で、それがラルクのような意味深いものが多いのであればなおさらのことで、検索すればするする出てくる。

【歌詞】 L'Arc~en~Cielの頻出単語と裏設定、解釈 - NAVER まとめ

とくにsnowdropの解釈だけ引用させてもらうと

snow drop
PVで核爆発
暖かな雪が降り注いでいた祝福されたように→核戦争によって発生した「核の冬」が終わり日光が降り注いでいる
※核戦争が発生すると舞い上がった灰によって数年間太陽の日射しが通らなくなる。 

たしかにpv冒頭、科学者たちがこんな科白を交わしてる

「現在の状況はどうなっている?」

「順調に進行しています」

「圧力は23です」

「体温を20℃にしろ」

「22、21、20」

「第2シールド」

「心肺装置を停止」

「フローメーターは?」

「7→16、8→20」

「冷凍保存完了しました」

「未来は彼らを待っている」

モニターに映る冷凍保存されているメンバーの表情。

時は流れ、目を覚まし、楽器を持ち、演奏が始まる。

そして白黒だった世界に、色がつき始め、草木が茂り、花が咲き、動物たちが顔を出し、雲間から日が照らす。

発表が98年だから終末論の影響が無かったとは思わない。

でも気がかりは、最後の「あなた」が誰だかわからない点。

 

そんなファンが終末論を支持する一方で、

大石恵さんへの結婚ソングだという説もある。

 

運命は不思議だね 錆付いて止まっていた時が

この世界にも朝を告げてくれるよ

歩き出す僕たちにあたたかな雪が降りそそいでいた

祝福されたように ララルララ×3

あなたはまるで白いベールを被ったようだね

 

◆僕たちとあなた

ここには、「歩き出す僕たち」「あたたかな雪」「祝福」「白いベール」と立て続けに、結婚を連想させるワードが並ぶ。

pvの絵が無ければ結婚ソングで間違いない気がする。

僕たちとは彼ら夫婦のことであり、あなたとは奥さんのことであると。 

ただネット上の情報によれば、

98年のうたばんで「憧れの人」としてhydeが名前を挙げ、そこでサプライズゲストとして大石恵が登場し、初めて二人は出会ったとある。

結婚が2000年であるから、98年に「結婚ソング」として作成したとする説は、微妙に時期がずれている気がしないでもない。

 

◆◆◆

終末説には、あなたの正体が不明であり、結婚ソング説には時期の問題が残る。

まぁ結局のところ書いてる本人にしか本当の意味は、わかるものでは無いから、どっちが正しいなんてのは無粋な行いで、そんなことより、多義性を持たせた歌詞を賞賛したい気になる。

コンテンツとはよくわからないものである。

                        (『ルールを変える思考法』 川上量生

よく耳にしている曲だったものが背景を少し考えるだけでまったく未知のものに変わる感覚は、平面が実は立体だったような深みと驚きを覚える。

花の名と知ったら核の冬と人生の春に出くわすなんて。