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【書評】『金がないなら頭をつかえ 頭がないなら手を動かせ』(永江一石)を読んでみた。

【はじめに】

2018年一発目の書評は

『金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編[Kindle版]』です。

あまりにもAmazonレビューが高い(41件のレビューで4.4点!)ので購入して

年末の帰省の新幹線の中で読んでみました。

 

『金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編[Kindle版]』

感想

ブログを書籍にしたものですから、そこまで期待していなかったので、ダメージはないのですが、これよんでマーケティングについての知見が得られるということはないでしょう。

試みに、目次をあげてみます。

  • 一章:いきなり商品を考える前に顧客視点を持つべし
  • 二章:Web集客したければ人が訪れたくなるサイトを作るべし
  • 三章:Web&ソーシャルはちゃんと考えて運用すべし
  • 四章:いけるビジネスモデルはコレだ!
  • 五章:メディアのあれこれを考えてみた
  • 六章:政治にも顧客視点とマーケティングの考え方を加えるべし
  • 最終章:ブログで集客したければ絶対これを読むべし

 

おそらくこの目次からでもその内容が推して知れるのではないでしょうか。

四章だけ、不透明かもしれませんから、そこの各見出しをあげます。

  • 漁師60人を束ねる27歳女社長に感動。付加価値の正しい付け方はコレだ!
  • Web書店が勝ち残るポイントはこれかな?
  • B to BのビジネスモデルをB to Cに昇華させた「引越しラクっとNAVI」
  • 本邦初公開! 有料メルマガのビジネス化のポイントを考えてみた
  • ファッション分野の小規模な起業はデザイン+? でしょ。
  • 元AKB篠田麻里子のブランド「ricori」が倒産したのに梨花が頑張ってるのはなぜか
  • なぜ日本でハイブリッドの車ばかりが売れるのか
  • 分煙ではなくて完全禁煙にすると飲食店は儲かるの研究論文キター!
  • わたしが飲食店はクレジットカード決済すべしという理由
  • 松屋も和民も業態変えて伊東園形式の食べ放題にすると良し
  • ワタミV字回復の秘策はコレだ!

 

もちろんブログを書籍化したものに期待するほうが間違っているのですから、購入した私が悪いのです。

 

メルマガを発行しており、その読者がAmazonレビューを書いており、それでは評価が高くなるのも当然だったのに、見抜けなかったのもよくありませんでした。

 

文体も、私にはダメでした。全部ブログだからで済まされそうですが、本当に読んでいるうちに、申し訳無いのですが嫌悪感がわくもので。

本当はファミレスも同じにすべきなのです。自分は普通のサラリーマンよりは自由になるお金はあると思うし、食い道楽でもあるので、立ち食い蕎麦屋でもトッピングはフル装備です。(笑どこが食い道楽や!)。松屋で小皿取りまくりで1食1200円くらい使います。回転寿司でも金皿以上がメインです。サーフィンあとの昼飯に3千〜4千円くらいは普通。「本日限定」は必ずオーダーする。サイゼリアで2人とも8千円くらい使ったときは腹が爆発するかと思った(再び……どこが食い道楽や!)。

といった文章が続きます。

 

このままでは悪いところばかりの列挙となりますので、良かったところも。

 

読んで良かった点としては、ソースを明確にして自論を展開しているところです。

 

日本における2015年当時のアーリーアダプターとアーリーマジョリティとの間の溝(キャズム)、アーリーマジョリティとレイトマジョリティとの間のそれへの言及と、推測ではあれ、日本の人口において何%くらいと測定し、であるからして、どのような商品・サービスであれば、TV広告を打つべきであったり、あるいはネットで攻めるべきであるかが書かれているところなどは面白いものでした。

 

また少子化対策と高齢者に対する福祉をプロフィットセンターとコストセンターの視点で論じているところも読んで良かったところです。

これ、政治の世界では本当に投資とコストがめちゃくちゃになっていて理解されていないと思います。一番の好例が少子化対策です。国にとって子供に対するお金は「投資」で、高齢者に対するお金は「コスト」なんです。ところが大票田の高齢者に対しては厚く、子供や若年層は冷遇されている。これはかけるお金(というか税金)を両方とも「コスト」として見ているから。

【あとがき】

もとより著者を知っている、それより進んで著者のファンであるという方にはオススメできます。

また一次ソースにあたり、そこから数字を援用しながら自論を展開する手法を学びたい方にもオススメできるかもしれません。

間違っても、マーケティングを知りたいという志学の方は手に取らない方がよいと思います。

『金がないなら頭をつかえ 頭がないなら手を動かせ』 

アマゾン内容紹介

金も頭も手も使わず、ラクして儲けようとするな!売れる商品、売れるサービスを創るには、やるべきことがある!月間100万PVの人気ブログ「永江一石のITマーケティング日記」、2013年〜2015年のビジネス関連のエントリを厳選し、電子書籍版だけの後記付きでお届けします。売れる商品、サービスを創るために、どうやって「顧客視点」を持ったらいいのか。どういうサイトを作ればWebで集客できるのか。Web&ソーシャルはどのように運用すべきか。いけるビジネスモデルとは?テレビがつまらなくなった(裏側の)わけ。東京オリンピック成功や地方活性化のためのヒント。…などなど、ビジネスに関わる人なら誰もが気になるトピックを、永江一石が独自の切り口で語る一冊!